研究者の皆様へ

分野を問わず、研究者を支えるシステムをお届けします。

ユーワークスは設立以来、省エネルギーや医療機器分野、宇宙開発をはじめとしたさまざまな分野の研究開発を、システム開発を通じて支援してきました。これは、「科学技術と人の営みとの調和」という企業理念を具現化する活動であると同時に、大学・大学院で情報工学の研究に打ち込み、今なお日本の科学技術の発展に貢献したいと考える当社のエンジニアたちの想いの表れでもあります。一般に研究支援システムは特殊性・専門性が高く、科学研究分野に特化したシステム会社が少ないといわれる中で、なぜユーワークスは十数年にわたり多数の実績を残すことができているのか。その根拠ともいえる、当社の5つの特長を紹介いたします。

当社が科学技術領域のシステム開発に強い理由

1)豊富な研究支援システム開発の実績

ユーワークスは国立大学や政府系の研究機関、民間企業の研究部門など、幅広いクライアントを対象に研究支援システムの開発を手掛けています(https://youworks.jp/about/)。過去3年以内の実績だけに絞っても、取引先研究機関の数は20を下りません。研究支援システムは多くの場合、個々のシステムが小規模である上に研究内容によって仕様が全く異なるもの。そのため、パッケージ化して市場を開拓することが難しいという特性があり、収益や効率を重視する大手IT企業の参入が少ないといわれています。また、一般的な業務システムやWebアプリケーションを中心に手掛けているIT企業には、研究者の個別のニーズに応えるノウハウがありません。科学技術分野を得意とするエンジニア陣を擁し、豊富な実績を有していることが、ユーワークスが多くの研究機関から信頼いただいている理由の一つだと思います。

2)エンジニアの「探求心」、「想像力」、「提案力」

ユーワークスのエンジニアの多くは研究機関向けシステムの開発経験が豊富ですが、個々の研究に関する専門家ではありません。初めて担当する研究支援システムの開発においては、専門用語や研究内容についての予備知識がほぼない状態で業務を開始することになります。しかし当社のエンジニアには、初めての学問領域について一から学ぶ「探求心」と、論文などを読み込んで理解するアカデミックな素養があります。そして研究者にとって本当に役に立つシステムを考える「想像力」、さらにこれを具現化する「提案力」もあります。この3つの力を発揮することにより、研究分野においてスムーズに開発を遂行し、高い評価を得ることができています。

3)エンジニアによるスピーディかつ的確なコミュニケーション

研究支援システムは単に最低限の機能を満たすだけでなく、研究者の意図を的確に反映し、真にユーザーにとって使いやすいものでなければ意味がありません。しかし、個々の研究内容が全く異なるため、システムの前例はほとんどなく、研究者自身にとっても最善の仕様は未知の状態にあります。したがって、システム会社と研究者とのコミュニケーションは通常のシステム開発以上に重要といえるでしょう。システム会社側で営業・PM・SEといった複数の階層の人材がプロジェクトにかかわり、なおかつ社内での意思疎通が不十分な場合、クライアントとのコミュニケーションの速度や質が低下するケースがあります。
しかしユーワークスでは、エンジニアが必要に応じてプロジェクトの全工程に関わる方針をとっているため、クライアントとの意思疎通をスムーズかつスピーディにおこなうことができます。その結果、「当初のニーズ通りのシステムを」「当初のスケジュール通りに」納品し、お客様からご満足いただくことができているのです。

4)ハード・ソフト両面の広範なIT技術

近年、IT業界ではWebシステムの開発に特化したシステム開発企業が増えています。しかし研究開発支援においては、Web関連技術だけでは対応しきれない場合も珍しくありません。クライアントサーバーシステムなどのレガシーな技術が活かされるケースもあれば、IoTの進化に伴い、組込みソフトウェア技術が必要とされるケースも増えています。その点、ユーワークスは特定の技術に偏ることなく、ハード・ソフト両面の開発に対応できる「コンピュータサイエンスの総合的な知見」を追求し続けてきました。むやみに流行を追うことなく、ITテクノロジーの本質を大切にする姿勢が、あらゆるニーズに対応できる高度な応用力を生み出しています。

5)研究機関特有の契約にも精通

大学などの公的な研究機関と外部のIT企業が契約を結ぶ際にはさまざまな特有のルールがあり、双方で作成しなければならない書類も多数あります。そのため、契約業務の煩雑さにお困りの契約担当者様も多いようです。ユーワークスは研究機関を対象とした契約に慣れているので、ミスやトラブルなく契約を締結することはもちろん、契約書類に関する契約担当者様のご相談に乗ったり、必要に応じてアドバイスをおこなうことも可能です。外部のIT企業に業務を発注した経験の少ない研究機関の方も、ぜひお気軽にご相談ください。

代表的な開発事例

事例(1) 建築研究所と共同開発「非住宅建築物適合性確認システム」

国立研究開発法人建築研究所は、住宅・建築・都市計画技術に関する研究開発を行う公益法人です。事務所や病院、学校などの非住宅建築物を対象とした省エネルギー基準の見直しに伴い、その適合性確認のためのシステム開発をユーワークスが担当しました。このプロジェクトは国土交通省による補助事業の一部であり、多くの建築関係者が利用するため、日本全体の生産性に関わる重大なもの。開発においては、ユーザーのストレスを軽減すると同時にブラウザ上でのトラブル発生を防ぐため、Excelファイルを配布して情報を入力してもらい、そのファイルをアップロードして計算するという仕組みを採用しました。建築分野における省エネに役立つ、ユーザビリティの高いシステムとして高く評価いただきました。建築物省エネ法に関するシステム開発実績については詳細ページをご覧ください(詳細はこちら

 

事例(2) 医工連携で開発するスマートデバイス型生体情報モニタ

BLE (Bluetooth Low Energy)を用いたスマートデバイス型生体情報モニタの開発をユーワークスが担当しました。本案件は当社初の医工連携プロジェクトとして(株)フジタ医科器械様との連携で開発が進められ、体に装用したセンサーから 心電、血圧、脳酸素飽和度、体表温度データを取得し、完全ワイヤレスでスマートデバイス型の生体情報モニタに信号を送信し、臨床現場で必要となる生体情報を1画面に全表示するアプリとなっております。可搬型という点で救急災害現場等での活用が多いに期待されています。この他にもAI技術を用いた医療用画像解析等の開発実績もございます(詳細はこちら

 

事例(3) JAXA「はやぶさ2」プロジェクト 研究者向けデータベースシステム開発

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宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)が2014年12月に発射した小惑星探査機「はやぶさ2」。はやぶさ2が小惑星リュウグウから回収した貴重な試料を検索し、利用を申し込む研究者向けシステム「Ryugu Sample Database System」の開発を、ユーワークスが担当いたしました。回収される試料の種類や量が予測できない中、開発においては想像力を駆使して研究者にとって使いやすいシステムを追求。はやぶさ2の帰還後ほどなくして「Ryugu Sample Database System」は無事に稼働し、多くの研究者の役に立っています。2021年12月にはJAXAから、感謝状がユーワークスに届けられました。

 

 

研究者の皆様へのメッセージ

これからも、ユーワークスは分野を問わず研究者の皆様をITで支え続けていきたいと考えています。より高度なニーズにもお応えできるよう、AIや機械学習といった先端技術の研究・応用にも取り組んでいます。「研究を促進するためにシステムを導入したいが、どの企業に頼めばよいのかわからない」という方はもちろん、「研究を効率化したいが、そのためにどのようなシステムがあればよいのかまでははっきりわからない」という方からのご相談も、私たちは歓迎いたします。研究支援に情熱を燃やすエンジニアが、まずは一からお話を伺い、これまでの経験を活かしてアイディアをしぼり、ベストな提案をいたします。ぜひ、お気軽にお声がけください。