医療機器産業参入も粛々と[2019/7/12]

こんにちは。メディカルエンジニアリング部 部長の船橋聡です!!本記事では私から、主に医療機器事業について報告させていただきます。

 

医療分野開発案件(1) AIによる三次元CT画像自動処理プログラム

ユーワークスが2年以上かけて開発してきた三次元CT画像自動処理プログラムの製品化に取り組んでいます。三次元CT画像の解析や加工は従来、医師が手動で行ってきましたが、作業時間の増大が課題になっていました。これを解決するために開発を進めてきたのが、最新鋭のAI(ディープラーニング)を搭載した自動処理プログラムです。すでにAIの性能は実用レベルに達しており、製品化に向けて医師が操作しやすいようGUIを搭載したり、DICOM(ダイコム:Digital Imaging and COmmunications in Medicine)という通信規格に対応させて幅広い医用画像装置と連携できるようにする、といった開発を行っています。

 

医療分野開発案件(2) 脊椎髄膜瘤手術学習サイトが運用開始間近

脊椎髄膜瘤とは胎児の脊椎に腫瘍ができる難病で、日本ではまだほとんど手術例がありません。一般的な手術は一人の執刀医が中心となって行われますが、脊椎髄膜瘤の手術は複数名の術者が協力し、順に担当の施術をするという特殊なスタイルで行われます。これら複数の術者が手術の全体像や自分の役割を効果的に学べるよう、私たちはアメリカで学んだ専門医の監修のもと手術学習サイトを開発しました。動画閲覧機能やクイズ機能など、Webならではの技術を惜しみなく搭載しています。間もなく本格的に運用が開始され、日本の多くの医師がこれを使い、難病治療のスキルを磨けるようになると期待されています。

 

医療分野開発案件(3) JIS-T2304(IEC62304)ドキュメント作成

JIS-T2304とは、医療機器ソフトウェアの安全性を確保するため、開発や保守を行う際に要求される事項を定義した日本の規格です(その国際版がIEC62304。基本的に内容は同じです)。この規格に沿って開発を行っていることを証明するために、開発者は製品開発と合わせて所定の開発計画書、要件定義書などのドキュメントを作成する必要があります。ユーワークスも医療機器ソフトウェアの開発に取り組むにあたり、このドキュメントの作成を行っています。この取り組みを通じ、ますます医療機器業界で信頼される企業として成長していければと考えています。

 

その他の活動(1) 医療機器協会ユースアップの会に参加

医療機器協会の青年部会として毎月開かれている「ユースアップの会」。6月にはユースアップの会創設メンバーを招いた勉強会と懇親会が実施され、これに私たちも参加しました。ユースアップの会に参加する多くの方は、医療機器関連企業の次期リーダー。この業界での経験が浅い私たちにとって、毎回とても良い勉強の機会となっています。一方、ユースアップの会の中でITに精通した企業はユーワークス以外にほとんどなく、私たちがIT関連の相談を寄せられることも。今回の会合も新たなビジネスの可能性を感じられる、有意義なものとなりました。

 

その他の活動(2) プライバシーマークの更新申請準備中

ユーワークスではかねてよりプライバシーマークを取得していましたが、来年3月に更新時期を迎えることになりました。現在、それに向けた申請準備を行っているところです。事業規模の拡大を目指す上でも、個人情報保護の徹底は必須の課題。今後もしっかり取り組んでいきます。