「新しいフォトスタジオを作る」新事業のスタートアップ支援

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同じ価値観を持って、一緒に仕事ができる気がしましたね。

「ずっと飾っておきたくなる家族写真」という言葉をコンセプトに誕生したフォトスタジオ、クッポグラフィー。横浜港北の閑静な住宅街の一画に構えたスタジオには連日多くの家族連れが訪れ、土日の撮影は1~2ヶ月先まで予約待ちという繁盛ぶりです。代表を務めるのは、フォトグラファーの久保さん。実はユーワークス代表・吉本と久保さんが出会ったのは、吉本の結婚式のときでした。吉本が、当時フリーフォトグラファーだった久保さんの腕に惚れ込み、スナップショットの撮影を依頼したのです。二人はその後もFacebookなどを通じて連絡を取り合っていたのですが、2013年に入った頃から久保さんは「これまでになかった新しいタイプのフォトスタジオを、自分の手で作りたい」と考えるように。「集客に必要なWebサイトをどうやって作ろうか?」と考えたとき、思い出したのが吉本とユーワークスの存在でした。「Webの仕事を依頼するなら、吉本さんしかいないな、とは思っていました」と、久保さんは当時を振り返ります。「僕らは同世代で、二人いる子供も同学年。同じ価値観を持って一緒に仕事ができる気がしましたね。吉本さんも僕の計画を聞いて“僕が久保さんを男にします!”と熱く励ましてくださいました(笑)」

 

常に最善の提案をしてくれたおかげで、当初の予算を全くオーバーしませんでした。

久保さんがユーワークスに依頼したのは、Webサイトの制作全般。サイト構成の企画、デザイン、システム開発などを一から作りあげるプロジェクトとなりました。「サイトの構成やデザインについては、基本的にプロである吉本さんを信じてお任せしていました。上がってきたデザイン案はすごく素敵で、すぐに気に入りましたね。写真も映えるし、ワンスクロールですべての情報を閲覧できる機能的なデザインなんです」と語る久保さん。「そして何より嬉しかったのが、吉本さんが必要以上に予算が膨れあがらないよう、“本当に必要な機能”だけを選りすぐって提案してくれたことです 。たとえば予約システムひとつとっても、僕があるサイトを見ながら『このサイトみたいな応募フォームを作ってください』と依頼したところ、吉本さんはそのサイトの使っているASPサービスを調べてくれて、そのサービスの中でも必要最小限のプランでシステムを導入してくれました。『この機能を入れたら、これぐらい料金がかかります。僕が久保さんの立場なら、このプランで十分だと思います』といった最適な提案を常にしてくれたおかげで、Webサイト制作については当初の予算を全くオーバーしませんでした」

 

機能・デザイン共に、ユーザー目線を大切に。

「新事業のスタートアップだからこそ、予算を抑えることは僕も常に意識していました」と話すのは吉本。「スマートフォン専用サイトを作らず、なおかつPC・スマホのどちらで閲覧しても見やすいデザインにしたのもそのためでした」と言います。そして吉本がもう一つ大切にしていたのが、徹底したユーザー目線。「フォトスタジオを検索するのは、主に若い主婦です。主婦にとって使いやすく、印象のいいサイトを作るために、当社で働いている主婦デザイナーにデザイン業務を依頼しました。彼女もヤリガイを持って仕事に取り組めたようですし、その結果、女性の感性に響くサイトができたんじゃないかと思います 」と吉本は振り返ります。「機能面でも、ユーザー目線にこだわりました。たとえば、問い合わせフォームを新たに作る代わりにLINEのアカウントを作ったのもその一つ。 今の主婦の多くはLINEを使っていますし、通常の問い合わせフォームと比べて気軽に使えます。しかも、一度LINEでつかながっておけば今後のマーケティングにも活かせるかもしれない。開発の手間がない分、我々の売上や仕事は減ってしまいますが(笑)、久保さんのためにそれがベストだと考えました」

 

Webサイトのおかげで、集客も大成功。2店舗目のオープンも計画中です。

このようなプロセスを経て、いよいよクッポグラフィーがオープンしたのは2014年の5月12日。Webサイトはその1ヶ月ほど前からプレオープンしました。「反響は上々ですよ。お客様の8割がWebサイトから来ているのですが、予約も順調に増えています。お客様の話を聞いていると、やっぱりデザインを気に入って問い合わせてくれたという方が多いみたいです」と、久保さんもWebサイトの効果に大満足。「オープン後も、簡単な更新は僕でもできるようになっていますし、LINEアカウントの開設など、必要な機能も適宜コストをかけずに追加していただき助かっています」と、サイトリリース後の運用・保守についても語ってくれました。そして実は久保さん、次の新たな野望を抱いているとか。「おかげさまで現在のスタジオが好調なので、近いうちに第2号店も出店してみたいと計画を立てています。でも、そうなると大変なのが複数の拠点間での売上管理や情報共有。一店舗の今でさえ、数字の管理にはあっぷあっぷなので(笑)。今後は経理をはじめとした業務フローのデジタル化も必要になってくると思うので、その際にはまた是非、ユーワークスに依頼したいと思っています」

 

取材を終えて、わたしたちが感じた事

「従来の写真屋さんとはひと味違う、イキイキとした家族の写真を求めている人は世の中にたくさんいらっしゃいます。クッポグラフィーが、少しでも家族写真のあり方を変えていけたらと思いますね」と今後の豊富を語ってくれた久保さん。そして「僕も近いうちにまた、久保さんに家族写真を撮ってほしいです」と話す吉本。二人の間に流れる熱い共感こそ、今回のプロジェクトを成功させた、最大の鍵なのかもしれません。


フォトスタジオ クッポグラフィー 代表 久保 真人さま