入社前の不安と今 -2025年卒 新入社員が語る本音インタビュー-
2025年7月某日、4月に新卒入社した麻野玲奈さん(千葉大学大学院卒)と島田包さん(九州大学大学院卒)にインタビューを行いました。入社からまもなく4ヶ月。彼らがユーワークスを選んだ理由、入社前の不安、現在の研修状況、そして今後の目標等について語っていただきました。
――大学院ではどのようなことを勉強されていましたか?
麻野さん:大学院では量子化学、特に光電子分光法を研究していました。光電子分光法は固体の表面に光を当てて光電子を放出させ、物質の電子状態を調べる実験手法です。電子状態は物質の性質を決めます。例えば色や電気の通し方を想像していただけるとイメージしやすいかもしれません。ただ、直接機器を操作するのではなく、その結果を予測するための理論解析手法を開発していました。
島田さん: 芸術工学府メディアデザインコースで、対戦ゲームにおけるプレイヤーの強さをより正確に表すための方法を研究していました。数学や統計学のほか、ゲーム理論や機械学習、心理学など様々な分野からのアプローチが考えられる、難しいながらも面白いテーマでした。大学院では必要に応じて調べながらプログラミングをしていましたが、プログラミング自体を本格的に勉強したことはありませんでした。
――就職活動にはどのような方針で臨んでいましたか?
麻野さん:自分に向いていることはよく分からなかったのですが、自分に向いていないことであればわかったので、それらを除いていったところ、IT業界が選択肢として残りました。研究で式を扱ったり論文を読んだりするより、シミュレーションのために行ったPythonプログラミングの方が楽しいと感じていたことや、知人にIT系企業に就職した人が複数いたことも関係していたように思います。
島田さん: 僕は学生時代から研究の一環としてプログラミングをしていたのと、アルバイトでもWebページ制作のアシスタントを長くやっていたこともあり、初めからIT業界を志望していました。小中学生の頃はゲームが好きで将来はゲーム開発に関わりたいと考え、九州大学大学院芸術工学府に進学したのですが、いろいろと経験を重ねるうちに自分はゲーム開発に限らずプログラミング自体が好きであることに気づき、就職活動はIT業界全体に幅を広げることにしました。
――数ある企業の中で、ユーワークスに興味を持ったきっかけは?
島田さん: 僕は就職活動が難航していて、25卒での就職を諦めかけていた時期に、Paiza経由でユーワークスから声をかけていただいたことがきっかけでした。勉強のために登録したPaizaで、まさかのお声がけをいただいたので、正直当時の心境としては「どんなところでも是非是非お願いします!」という感じだったと思います(笑)
麻野さん:私もPaiza経由でスカウトをいただきました。博士課程への進学を検討していた時期もあり、私は学術分野に対する興味関心が比較的強い方だと思います。社会人になってもそういった分野に関わっていたいなあという漠然とした思いがあり、それを実現できる会社ではないかと感じたことが最初のきっかけですね。
――ユーワークスを選んだ決め手は何でしたか?
麻野さん:正直、知人や家族に話すときに、会社の規模が小さいことは不安でした。そのことを代表の吉本さんに伝えると、「自分も人の親なので、親御さんの気持ちはよくわかります。」と言いながら、出資元である東京中小企業投資育成株式会社の厳しい審査基準についての資料をご提示頂き、「この辺の資料を見せると安心材料になるのでは?」と提案してくれました。その根拠の出し方を信頼できるものと感じたことが決め手です。最終的には家族も納得してくれて、入社後に名刺を渡したら喜んでくれました。
島田さん:「渡りに船」状態だった僕ですが、実際就職するとなれば、本当にどんな会社でも良くはないわけで…。繰り返される面談や面接の中で、ユーワークスという会社を知っていきました。
大手とは違い、社長や役員など、会社の中心にいる方から直接色々話を聞くことが出来たことや、社員の方に見てもらいながら課題を解くというスキルテストを経て内定を頂いたことで、自分の能力をきちんと評価してもらえたという安心感や信頼感を抱きました。入社後も「自分自身の成長が会社への貢献にもつながる」というイメージを持てたことが決め手になりました。
――入社前、何か不安なことはありましたか?
島田さん:スキルテストでは認めて頂いたものの、大学・大学院でのプログラミング経験が、都度調べては取っ替え引っ替えするというその場しのぎのプログラミングだったので、入社後にどの程度の能力を期待されているのだろうという不安はかなりありました。しかし、実際に入社してみると、ユーワークスでは入社時の能力よりも「学習意欲や新しいものへの適応力」が求められているし、自分でも大事だなと思ったので、結果的に入社前の不安は解消されました。麻野さんには、4月の研修開始時からプログラミングに限らずコンピューター全般のことで助けてもらっています。
麻野さん:不安に思っていた会社規模の件は、内定承諾前に解消していたため、その他は特にありませんでした。
――入社してからの約4ヶ月間、どのようなことをしていましたか?
麻野さん:私たちは二人とも情報系出身ではないので、まずはユーワークスで使う技術の前提知識を基礎的な部分からじっくりと学び、その一環で、例えば学習用に Web アプリを作りました。
研修の中で、技術にはそれぞれその技術を作った人の願望や意図がすごく強く出ていると感じ、その技術の背景にある「思想」を理解しようとずっと向き合っていた気がします。チーム配属後についてはまだ想像がついていないので、入社直後に研修期間という形でワンクッションあるのは大変ありがたいです。
また、基本在宅勤務というスタイルが自分に向いているなとも感じています。面接時に「デメリットポイントとしてリモートワークが故に社内交流は他の会社と比べて薄いかも。」と伝えられていたのですが、私は週に2回出社していて、その時には先輩社員にわからないところを直接教えてもらったりもしているので、結構交流できていますね。
島田さん:4、5月頃までは、コンピューターや将来的に関わる可能性のある様々な分野のことを、基本的なことから勉強しようということで、教材や講座などを利用しながらの自主的な座学を中心に進めました。6月頃からは実際にアプリ開発に着手し、簡単なアプリから作り始めて、電卓アプリをそれぞれ作ったり、Todoアプリを麻野さんと共同で作ったりしました。直近では個々にアプリを作ってみようということで、僕は麻雀ゲームを作成したのですが、それを先輩社員にも共有したところ思いのほか好評でした。
――新入社員研修(通称:技術道場)の改善点があれば教えて下さい。

麻野さん(左) 島田さん(右)
島田さん:8月以降にどこかのチームに配属されると思うのですが、現時点でチーム毎の雰囲気が全くわからないので、事前に少しでも雰囲気を知る機会があると良いなと思いました。毎週金曜日の勉強会やSlackで先輩社員と話す機会はあるものの、チーム毎の仕事の進め方などは全くわからないので…。
麻野さん:私は週2日出社しているから、その時にチームミーティングの様子を垣間見ることができるけれど、島田さんは本当にフルリモートだから、そういうのを感じ取る機会もないですもんね。
島田さん:そうなんですよね。基本的に技術道場の二人としか話していないので(笑)
――入社前と入社後で、何かギャップを感じたことはありますか?
島田さん:アルバイトでWebページ制作のアシスタントをしていたため、プログラミングは少し経験していましたが、ソフトウェア開発とWebページの制作は全く別の分野だと思っていました。しかし、ユーワークスに入ってみると、Webページ制作とソフトウェア開発で重なっている部分がたくさんあることを知り、驚きました。思わぬところでアルバイト経験が活きて、嬉しいギャップでした。
麻野さん:そういう意味で言うと、今までが6次元の行列計算とか人間の手に負えない計算をパソコンにやってもらっていて、計算さえしてくれればいいという使い方だったのですが、前後のデータ処理や他ソフトの連携による計算工程の自動化など、自分が思っている以上に色々なことができることを知って、夢が広がるというか…コンピューターの可能性を見ています。
――今後の目標について教えてください。
島田さん:研修を通じて、この業界は変化が速く、これまで当たり前に使われていた技術も、すぐに陳腐化する可能性があるため、継続的な学習が大切であるという思いを強くしました。
麻野さん:まずは健康維持ですね。リモートワークは生活リズムが崩れやすいと周囲から警告されていて、研修担当のCTOの宇田さんからも運動が大事という話がよく出るので。健康あっての学習やお仕事だと思うので、これからも健康に気を配りながら学習や仕事に励んでいきたいです。
――最後に就職活動中の学生に伝えたいことはありますか?
島田さん:こんな場で言うことでもないと思いますが…。就職活動は早く始めましょう!
麻野さん:大学院にすごく賢くて大事な後輩が居るのですが、個人的にリモートワークに向いてる子だと思うし、その子に「ユーワークスにおいで」と言いたいですね。