「医療×IT=メドテク」 新しい技術分野を一から開拓しています
メドテク部:部長 船橋聡
メドテクとワークライフバランスに惹かれて転職を決意
以前は大手通信機器メーカーで、セールスエンジニアの仕事をしていました。転職を考えた理由は二つあります。一つは、まだ小さい子どもが二人いる中で、仕事と家庭の両方を大切にできる環境を求めていたこと。もう一つは、「これから大きく伸びる、新しい成長分野で力を発揮してみたい」という想いがあったことでした。そんなときに、ユーワークスがエンジニア募集をかけているのを見つけて、社長の吉本に話を聞きに行きました。そこで知ったのが、ユーワークスでは吉本をはじめ育児中の社員が多く、育児と仕事を両立しやすいということ。そして、医療とITを結びつける「メドテク」という新しい技術分野を開拓するという事業計画でした。「ユーワークスはこれから、メドテクの分野で唯一無二の企業を目指していく」――そんな壮大なビジョンに惹かれ、転職を決意しました。
なぜ今、「メドテク」が熱いのか?
メドテクとは「medical technology」を略した造語で、「医療とITを結び付ける技術」のこと。より具体的にいうと、医療機器にITを活用し、医療現場における高精度化、効率化を目指しています。今やITはあらゆる分野に進出していますが、医療機器の分野では意外にITの導入が遅れています。というのも、古くから営業している医療機器メーカーの多くは「ハードウェアメーカー」であり、ソフトウェア開発の知見に乏しいからです。ハードウェアにソフトウェアが搭載されること(=IoT)が当たり前になりつつある今、医療機器メーカーはIT技術者のサポートを求めているのです。
「メドテク」で何ができるのか。その可能性は無限といっていいほど広がっています。典型的な例を挙げるなら、医療機器の遠隔操作・管理はその一つ。医療機器に設置したセンサーを通じ、患者さんの体調や周辺の状況などを遠隔地でチェックすることができれば、非常に便利ですよね。GPSと連動すれば、機器がどこにあるのかもリアルタイムで知ることができる。故障の予兆保全などもIoTならではの利点とされており、メンテナンス性が重要な医療機器の分野において、高いニーズがあります。また、今注目されているのがAIを駆使した画像解析技術。たとえば心臓などの臓器を撮影したレントゲン写真の解析を、レントゲン技師が一から目視で行うのは大変な負担です。画像解析ソフトで異常を自動判別することができれば、彼らの業務を効率化することができるわけです。
ユーワークスが「メドテク」に特化できる理由
残念ながら、今の日本は海外と比べて医療機器のIT化が遅れているといわれています。また、メドテクに特化したIT企業はほとんど見当たりません。そんな中、我々がいち早くメドテクに特化し、実績を順調に増やしつつあることには理由があります。一つ目は、当社の本社が東京都文京区にあること。文京区は全国的に見ても医療機器メーカーが集中している街であり、この分野におけるシリコンバレーともいうべき「メディカルヒルズ本郷」として盛り上げていく動きも始まっています。医療機器メーカーとの「距離の近さ」は当社にとって営業上の大きなアドバンテージであり、着々と取引先も増えている状況です。
そしてもう一つの当社の強みは、従来からアカデミックなIT開発の実績が豊富にあったこと。ユーワークスは学究都市であるつくば市にも拠点を構えており、多くの大学や研究機関からの受注を受け、研究用のソフトウェア開発を手がけてきました。こうした他社にない強みを活かし、メドテクの確立を目指しているのです。
「メドテク」の未来を一緒に切り拓きませんか?
私は現在、メドテク部の部長として、取引先との折衝やシステム開発に従事しており、非常にやりがいがある仕事だと感じています。自分たちの力で新しいITビジネスを開拓する面白さもありますし、日本の医療をよくしていくという社会的意義も大きいと思います。医療費の削減や、医療従事者・患者双方の負担軽減など、メドテクが医療業界に貢献できることはまだまだたくさんあるでしょう。そして、メドテクのパイオニア企業としてのポジションを確立した先のビジョンも、我々にはあります。それは、ソフトウェア開発で蓄積したノウハウを活かして別会社を立上げ、ハード・ソフト両方の開発ができる「新しい医療機器メーカー」をつくるという目標です。
しかし、その目標を達成するためには、まだまだ人手が足りません。「メドテクという新しい分野を自分たちの手で切り拓いてみたい」というエンジニアの方も、「医療の知識・経験を活かし、新たな角度から医療業界に貢献してみたい」という医療業界経験者も、どちらも歓迎します。ぜひ、いっしょにがんばりましょう。